しののめ駅のおはなし

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ぎゃらりぃあと 共同企画グループ展「各駅停車」

しののめ駅

駅の名前の由来はアサガオ(別名 しののめぐさ)がたくさん咲いていたから。

しののめいろは、夜が明ける時に見れるピンク色。

夜明けすぐの始発電車に乗ると、一面ピンク色の景色が見られることからしののめ駅と名付けられ、朝顔以外のピンクの花も増えていった。

ピンクの朝顔とツクバネアサガオが一面に咲いている。

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高校の部活の朝練は早い。山を越えて通学しているため、毎朝始発。いつもどおり走ってつまずきながら今日も電車に乗りこむ。

ちょっとうとうと。次はしののめ駅とアナウンス。しののめ…そんな駅あった?ふっと顔を上げる。トンネルを抜けたその瞬間、ピンク色が目に飛び込んだ。夜が明けてピンク色に染まった空と、一面の朝顔の花畑。あまりに綺麗で足が勝手にホームに向かう。各駅電車を降りる。ドアが閉まる。 

朝練行かなくて怒られるかもしれないけどそんなことどうでもいいやと思った。

ちょっと散歩してみたい。駅を出て、花畑に向かった。

お散歩から戻ると、ホームにはさっきはいなかったアヒルの駅員さん。

「ちょっと話をしないかい?」と呼び止められて、朝顔の蕾のジュースをもらった。

朝露がいっぱい詰まった甘い花の蜜の味がするジュース。

駅員さんは、人間がここに来るのは珍しいねと言いながらしののめ駅と名付けた理由や、一面ピンク色なのはこの時間だけなんだよ、なんて話をしてくれた。

I時間はすごく特別で一瞬で、夢の中みたいだった。

空はいつのまにか青くなっている。

心が和むおまじない、と朝顔の押し花のしおりを渡された。

学校に着くとやっぱり怒られたけど、あの駅は私のたいせつな思い出。

次の日も同じ時間に電車にのりこんだのに、あの駅には止まらなかった。後で聞くと、急行が止まるようになったとのこと。ほんとにそれだけ?

あの時の朝顔の押し花は宝物。夢じゃなかったんだと思い返す。

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ぎゃらりぃあと 共同企画グループ展「各駅停車」

⭐️場所:ぎゃらりぃあと 

〒530-0023 大阪市北区黒崎町14-19

⭐️日時:2024/6/12(水)〜16(日)

13時~20時 (最終日18時まで)

⭐️入場:無料

#各駅停車_一日乗車券

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